【オランダで結婚】同性カップルの結婚手続き

オランダで結婚する
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こんにちは!

今年の4月にオランダで結婚した私たち。
以前、結婚した直後の気持ちを記事にしましたが、今回は具体的な手続きの流れを書きたいと思います。

一言でいうと、結婚までの道のりは超長くて大変でした!笑

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同性、外国人同士でも結婚できる??

まず最初に、そもそも私たちの組み合わせはできるのか、という疑問。

世界で初めて同性婚ができるようになったオランダ。なので同性であることは心配していませんでしたが、問題は私たちは二人とも外国人であるということ。

てっきり、永住権でもないと難しいかなと思っていたのですが、周りの人が二人とも滞在許可があるとできるはずだよ、と言ってくれたので、結婚について具体的に考え始めました。
それが2023年の11月くらいのことでした。

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まずは市役所に問い合わせ

早速市役所に問い合わせ。
私たちが住んでいる街は、まずはオンラインで結婚の申請をします。

その後案の定すぐ電話がかかって来て、私たちは外国人だからこのオンラインの申請だけでは結婚の手続きができず、他に独身を証明する書類を提出する必要があると伝えられました。

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書類取得〜提出までの長い戦いが始まる

私たちは国籍が違うので、それぞれ以下の流れで独身を証明する書類を提出しました。

私(日本国籍)

1. いわゆる、独身である証明となる戸籍記載事項全部証明( 婚姻具備証明)を、オランダの日本大使館に申請するためには戸籍謄本が必要。
日本から取り寄せになるので、行政書士さんに頼んで取得してもらいました。
行政書士さんに頼んでから届くまで2週間くらいだったかな。とてもスムーズでした。

2. そのあとその戸籍謄本と申請書をオランダの日本大使館に提出。郵送でできました!

3. 日本大使館より英語になった戸籍記載事項全部証明と、婚姻具備証明をもらう(たぶん戸籍記載事項全部証明だけでいいと思ったけど、念の為婚姻具備証明も発行してもらった)

4. その英語で証明してもらった2つの書類を、オランダの外務省に持って行って、リーガライゼーションのスタンプをもらう

これでようやくオランダの市役所に公的な書類として提出できます!

オンニ(韓国籍)

  1. 韓国から家族関係証明書、基本証明書、婚姻関係証明書、を取り寄せ
  2. オランダにいる法定翻訳家さんに上記を全て翻訳してもらう

法定翻訳家さんが翻訳すると、リーガライゼーションされたことになり、そのまま市役所に提出することが可能!

こんな感じで書類を揃えて、いざ市役所へ。

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市役所で書類を提出&結婚の日を予約

集めた書類を提出するのに、市役所に行く日を予約。
全部の書類が集まったのは12月末ごろ。
でも市役所の予約が空いてたのは一番早くても2月頭泣

オランダの市役所は全部予約制なので、並ばなくていいのはとっても嬉しいけど、急ぎの件がある場合は早めの予約が必要です。

2月の予約した日に市役所に行き、書類を提出しました。
このとき担当してくれた人はとっても親切でした。
書類はすべてスキャンされ、結婚式の日を予約しました。

オランダで結婚するには、必ず結婚式を挙げる必要があるので、市役所で空いてる日を予約する必要があります。

結婚式は、
無料プラン 
予算的プラン 約200ユーロ、
フルプラン 500ユーロ

があって、無料プランだと10ヶ月くらい先しか空きがなくて、予算的プランだと4ヶ月後の6月に空きがあったたので、早く結婚したい私たちは予算的プランにすることにしました。
フルプランだといつでも好きな日程を選べます。でも高いのと、私たちは別に結婚式を挙げたいというより結婚したいだけなので、こちらは選択肢にありませんでした。笑

市役所で結婚式の日程を予約したあと、もう一度、この予約した日程でオンラインで申し込みしてほしいと言われたので、家に帰ってから再度オンライン申請をしました。

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再び市役所に行く

その後、市役所からまた連絡があって、まさかの

書類の原本を提出してほしい
とのことでした。

全部提出して市役所でスキャンされたよ?って聞いたら、やっぱり原本を提出してほしいとのこと。

ちょっぴりムってなったけど笑、その連絡のメールにもう一つ嬉しいお知らせが添えられていました!

結婚式の日程に空きが出たけど、4月に結婚する?

と書いてあったんです!

とにかく早く結婚して落ち着きたかったので、日程が2ヶ月も早まったのは嬉しいお知らせ!
市役所の担当者の人に、できれば早く結婚したいってアピールしたのがよかったのかも!

そんなこんなで、再び市役所まで書類を提出しに行き、また結婚式の日程も4月に早まりました。

式まで緊張の日々

結婚式の手続き、予約が完了したのは2月のこと。
4月の結婚式まではたった2ヶ月でしたが、この期間は無事結婚できますように、と毎日お祈りしていました。

日本みたいに自分たちの好きなタイミングで結婚できないので(そもそも私たちは日本で結婚できませんが)、予約した日程の日に具合が悪くなったり、突如日本に帰らないといけない事情ができたら嫌だなと、自分勝手であきれちゃうんですが、そんなことばかり考えていました。

そして結婚式といえば誓いの言葉。
直前になって、急に誓いの言葉オランダ語だったら全然わかんないけどどうしようって思い始めて、急遽結婚式に法定翻訳家のお友達に来てもらうことにしました。(急なお願いにも関わらず来てくれた・・ありがとう涙)

オランダの街によっては、外国人の結婚の場合、法定翻訳家の同席が必要とのことです。(でも私たちの住んでる街は必要ないようでした)

私たちには、同じ街に住んでる法定翻訳家の友達がいて、何かあれば頼れるとっても心強い存在なんです。
オランダ人の方ですが、日本に長く住んでたので、日本語が本当にお上手な方です。

いよいよ式当日

結婚式は、平日の朝9時半から行われました。

私たちは無事市役所に到着。
ところがここで事件が発生。

私たちの住んでる市には、新しい市役所と古い市役所があって、古い市役所はとてもヨーロピアンな建物で、フルプランの結婚式はそこで行われるのです。

私たちの結婚式は、予算的プランなので、新市役所(普通のオフィスビルみたいな建物)で行われるのですが、なんと私たちが証人を頼んでいた市役所の職員さんが2人も間違えて古い市役所に行ってしまったとのこと。笑

急遽、市役所の別の方に証人になってもらい、予定通り結婚式を挙げました。笑

結婚式は、二人の出会いやお互いの好きなところを聞かれ、答えを全然準備してなかったのでちょっと緊張しましたが、とても和やかで楽しい雰囲気で行われました。
お友達が同席してくれたおかげで、リラックスすることができました。本当に来てくれてありがとう…!

式自体は時間にすると、10分ないくらいで終わりました。

  • オープニング
  • お互いのなれそめトーク
  • 誓いの言葉
  • 署名

こんな感じでした!

長い道のりだっけど、結婚できてよかった!

一番最初に結婚のことを考えだしたのは23年の11月のことで、結婚したのは24年の4月。

割とスムーズなほうなのかなと思いますが、日本のようにいつでも結婚届だせば結婚できるわけじゃないので、事前の準備がたくさん必要でした。

結婚できて嬉しいことはもちろん、きちんと家族として扱ってもらえること。
こちらに来てからは、最初から緊急連絡先もお互いを登録してるし、保険も一緒に入ってるけど、やっぱり改めてオランダのシステム上で家族として登録されてるのはとても安心です。

そして将来、もしオランダで暮らせなくなったとしても、こちらで結婚しているので、同性婚がある国であれば家族としてビザがおりる可能性が高いので、それも一つ安心かつ嬉しい点です。

正直結婚式は恥ずかしいからあんまりしたくなかったけど、大変な手続きを経て結婚して本当によかったです!

結婚後日常に変化は?

結婚後に生活の変化はあまりありません。

結婚するとき、苗字を選べますが、私たちは自分たちのそれぞれの姓をそのまま使用することにしたので、特に苗字も変わっておらず、変化は特にありません。

ちなみに苗字については、自分の姓、相手の姓、自分と相手の姓を組みあわせる、などいろいろな選択肢があります。

私たちも最初は二人の苗字を合わせようかなって思ってたんですが、あまり響きがよくなかったのと、苗字を変えるとビザの手続きなどややこしくなりそうと思ってやめました。笑

なので苗字も変わらず、これまで通りの毎日です。

ですが結婚直後にたくさんの人からおめでとうと言ってもらえました!
こちらのお友達、日本のお友達、インスタで繋がってる人、みんなからお祝いしてもらえて本当に幸せです!

中にはウェディングケーキをオーダーしてくださった方や、結婚祝いのプレゼントをくれた方までいて、私たちこんなに素敵な人たちに恵まれて本当に幸せものだと思いました。

結婚手続きは大変でしかたが、オランダで結婚できたことは人生の一つ大切な経験となりました。

オランダで結婚できたことに感謝しながら、これからも二人で頑張っていきたいと思います!