オランダに来て半年が経ちました
こんにちは、優加です!
10月になり、私たちのオランダ生活は半年を迎えました。
半年経って、今どんな気持ちなのか、そしてこれから思うことを、今回は少し真面目に書いてみました。
ひたすら「耐」の半年間
あまりブログで書いていませんでしたが、この半年間、実は本当に耐えることの連続でした。
まずはビザを中心としたいろいろな手続きが完了するまで、本当に長かったです。
私たちのビザが下りるのは、結果的に平均よりとても早かったのですが、特殊なケースゆえビザ取得がうまくいくか最後まで不安で、とても長く感じました。
そしてもう一つ、海外移住と同時にスタートした、個人事業主として起業する道。
今までの人生、会社員の経験しかなかった私は、私とオンニの二人だけの小さな事業をどうやって拡大していくのか、最初は全然わからなくて、文字通り途方にくれました。
4ヶ月ほど経ってようやく無事ビザがおり、そして半年経ってビジネスの方も複数の企業さんとお仕事をさせてもらえるようになり、生活に余裕があるわけではないけど、二人で生活していけるほどになりました。
たかが半年なのですが、私的には人生で一番多くのことを学んだ半年間でした。
数えきれない程の不安な夜
東京にいた頃は、私は日々の生活において本当に悩みがない人間で、周りの人にもポジティブだねってよく言われてました。でも本当に悩みも不安もなかったんです。仕事も大好きだったし、プライベートもオンニと毎日楽しいことしかなかったから。自分から積極的に動けばほとんどのことがうまくいくと本気で思ってました。
オランダに来てからの私しか知らない人は、私は「やたら心配性な人」「ずーっと不安がってる人」として写ってたと思います。
最初の半年間は、ビザとビジネスの不安が大きすぎて、もうやっていけないかもって思う日が何度もありました。売上が伸びなくてお金が底をつきそうだったし、私たちは二人で日本に帰ることが難しいのに、ビザが下りなければどうしようと思ったり。自分の人生で、夜寝れない日が何日も続くなんて起こると思ってなかったんです。
生理前なんてもう最悪で、寝る度怖い夢ばっかり見て、もう起きてるほうがましだと思って何日も一晩中ずーっと起きて過ごしたりしました。
不安が原動力になった
そうやって不安な気持ちが日々強くなっていく中で、だんだん不安を一番解消してくれるのは行動を起こすことしかないと思い始めました。
どんなに祈っても、人に相談しても、結局不安は自分が行動を起こさない限りなくならない。
ここで安心して生活するためには、ビジネスを大きくしていかないといけないと思ったし、自分たちで稼ぐことができたら、生活面はもちろんだし、ビザを含めた色んな不安を解決する選択肢が広がると思いました。
そんな思いが強くなった私はどんどん初めての経験にチャレンジしてみることにしました。
具体的には企業に営業をかけたり、商談に行ってみたり、フリーランス案件にどんどん応募してみたり。自社のオンラインショップも運営したり、自分たちが貢献できると思った仕事はとにかく応募してやってみました。
新卒のときよりいろんな人に自己紹介をして、履歴書を送って、緊張しまくりの半年間でした。休みも関係なく毎日働きました。でも、そんな半年間の行動をしてよかったと思えた結果になったんです。
あまりに素敵な人たちにたくさん出会えた
そんな風に日々行動していく中で出会った人たちは素晴らしい人たちばかりで、この半年間、世の中にはこんなに素敵な人たちがいるんだと思うことばかりでした。
起業については別の記事で詳しく書こうと思ってるのですが、まだ起業したばかりで経験の無い自分にわざわざ仕事をくれた経営者や企業の方たちにたくさん出会いました。私がオランダ人のコミュニティに入っていけるように、企業のイベントに招待してくださった方もいました。
仕事以外でも、お金がない時期にめちゃくちゃ豪華な手料理を作って下さったり、他の街へ行く交通費すら出せない私たちのために「そっちまで会いに行くよ」と言ってくださったり、私たちがオランダに来たとばかりというと「困ったらいつでも連絡して」と連絡先を教えてくれたオランダ人の方、そして大家さんやホームドクターもすごく良い人たちで、色んな人にオランダでの生活をたくさん支えてもらいました。
知り合いじゃなくても、たくさんのオランダ人の方が困ってたら声をかけてくれて助けてくれました。
そしてビザに関しても、村上さんたちが何度も相談に乗ってくださり、何かあっても支えてくれる人がいると常に思えました。私は村上さんたちにとって過去一ビザ取得について相談したんじゃないかと思います。笑
そうやって数えきれない人に支えていただいて、半年間乗り越えることができました。
この記事で書いたように、ビザは無事パートナービザを取得でき、ビジネスはまだまだ始まったばかりですが、複数の企業様とお仕事をさせていただけるまでになりました。
フリーランスなので、これからも不安はあるのですが、二人で生活することができるようになったのと、ビザが下りてとりあえずは一安心してオランダで暮らせるようになりました。
オンニの存在と、当たり前の日々がより大切になった
外の世界の人との出会いにも感謝しまくりな日々でしたが、何よりこの半年間はオンニに一番支えてもらいました。
私が稼げないゆえ、オンニにも色んなことを我慢してもらった半年間でした。何にも買えないし、どこにも行けない日々。ふたりでおでかけはひたすら家の周りの街を散歩するだけ。
海外移住と起業を同時に行うっていうあまりに無謀な計画に、文句も言わずに日々の生活や仕事を支えてくれました。
オンニにも事業の色々な作業を担当してもらっていますが、最初はカップルで働くってこんなに難しいんだと思うこともたくさんありました。身内だからこそ、仕事の指示で言い方が難しかったりしました。
ですが今はふたりで毎日いっしょに自宅で仕事できるのが嬉しいし、オフィスチェアや機材なども揃ってオフィスっぽくなってきました。個人事業ではあるけど、二人で小さな会社をやってるような気持ちです。事業に関して、ああしたいね、こうしたいねと話し合うのがとっても楽しいです。
↓自宅兼オフィスみたいになってきました。向かい合わせで仕事しています。
夜中まで仕事の作業をしたり、一緒にど緊張しながら商談に行ったりと、日本ではなかった経験をたくさん積んで、本当にオンニの存在がより大切になりました。
仕事も忙しいのに、毎日の手料理も本当にありがとう。今もオンニとごはん食べる時間が日々の一番の楽しみです。
二人で大変な時期を経験して、毎日普通にごはんが食べれること、おでかけができること、ものが買えること、家に住めること、健康であること、一緒にいられることといった普通の生活ができることにとても感謝するようになりました。
結果的には「学」の半年間
不安で辛い日が多かった半年間でしたが、驚くほどたくさん学んで経験して強くなった半年間でもあります。
特に去年、2022年の東京での生活があまりに楽しかったがゆえに、今の生活が大変で本当に辛いと思うことが何度もありました。
ですが半年経って思うのは、20代最後の時期に、海外移住そして起業を選択をして良かったということです。
確かに大変だったけど、自分で仕事を取って来て稼いで生活するという経験は、これからの人生に必ず役に立つと思うんです。
フリーランスになったことで、世界中の色んな企業様と仕事させていただいてることは自分の経験値としてすごく大切な人生の財産になりました。
そして海外に移住して生活する経験は、将来状況が変わっても、また二人で違うところに移り住めばいい、と思えるタフさを身につけることができました。
私はいつも次の誕生日を迎えるまでに、できるだけ多くのことを経験して生きていきたいと思っているのですが、今年は今までで一番人生経験が詰めたんじゃないかと思います。
もちろん、今も余裕があるわけじゃないので、これからもひたすらオンニと二人で頑張っていきたいと思います!
それではまた!